MOKOです。2021年4月からDVモラハラの夫と別居して二人の子ども(6年生と2年生の男児)を連れて実家に住んでいます。すぐに弁護士を立てて離婚調停するも決裂、現在は離婚裁判を起こしています。
今回は弁護士さんを立ててどのように夫と離婚の話合いをしていったのか、私の場合をお話します。今離婚を考えている方の参考になればと思います。
話し合いの第一段階
この段階であれば弁護士さんを立てずに夫婦のみの話合いで解決できる場合もあります。でも夫が私のようにDVモラハラ気質であれば、女性一人で太刀打ちするのはかなり難しく、法律の専門家を介して話し合いをした方がよいと思います。
因みに、離婚の段階としては、①協議→②調停→③裁判と進んで行きます。協議のみで離婚が決まる人もいれば、調停まで進んで決まる人もいます。それでもどちらかが納得しない場合は裁判に持ち込まれることになります。現在私は離婚裁判中です。
離婚協議の申しいれ
以前書いたように、弁護士M先生と契約&面談(弁護士さんと契約、費用について等)しました。その後すぐ、先生は面談内容を盛り込んで「離婚の協議の申し入れ」の文書を作成し夫に郵送してくれました。(その時点では夫はまだ弁護士を立てていなかった)
「協議の申し入れ」とは、離婚したいから以下のことを取り決めていきましょう、ということです。その内容はこんな感じです。(実際はとても難しい文章でつづられていますが、簡単に。。)
① MOKOは離婚を望んでいるので夫側もそれを承諾するよう要求する
② 2人の子どもの親権はMOKOとすること
③ 子どもの養育費はそれぞれが成人するまで1人○万円を支払うこと(大学や専門学校に進学する場合は卒業するまで)
④ 子どもと夫は面会交流が出来ること(その場合はあくまでも子どもの意思を尊重して。※別居依頼夫と子供は一度も会っていません。)
⑤ 年金分割は半々とすること
⑥ 財産分与としてはMOKOは○○万円もらい、DVの慰謝料として○○万円を請求すること
⑦ 婚姻費用※として(離婚が成立するまで)夫は○○万円をMOKOに振り込むこと (※婚姻費用とは、別居中の妻と子供の生活費のこと。離婚が成立すると元妻の生活費は除かれて、子供の「養育費」となる。)
⑧ 自宅は夫の母の持ち物なので持ち家の財産分与はなし、車は請求権を放棄
⑨ その他として、自宅にある母子3人の衣類や学用品などを引き取りに行きたいので了承が欲しい。(突然別居したため、生活に必要なものは自宅に置いたままだったので)
そして最後に、上記に関して早急に協議したいので、2週間以内にMOKOの弁護人まで連絡が欲しい、またMOKO本人やその関係者への直接の連絡は控え、全ての連絡は代理人である弁護士にするように、と締めくくられていました。
「離婚は受け入れられない」
この「協議の申しいれ」が夫の元に届けられたのは、別居を始めて約2~3週間した頃だったと思います。夫はとても驚いたことと思います。そして2週間もしないうちに夫サイドも弁護士を立てて返事の文書を送ってきました。その内容は「離婚は受け入れられない」というものでした。詳細はこのようになっていました。
〇 離婚は受け入れられない。そのため上記の離婚を前提とした話合いは受け入れられない。
〇 自分がしてきたDVモラハラに対して真摯に向き合うため努力する。加害者側のDV治療専門医を定期受診し行動改善のする努力をする。当面の間は別居をしつつ自分が変わろうとする経過や成果を見てほしい。
〇 ⑦の婚姻費用についてはMOKOの希望通りの額を毎月振り込む(これに関しては約束通り毎月末に振り込んでくれており、とても感謝しています)
〇 ⑨の自宅に置いてきた荷物引き取りについては了承し、日時を取り決める。(これについてはすぐに日程が決まり、別居を始めて約1か月半後に、夫不在の条件で荷物を引き取りに行きました。)
〇 面会交流については、できるだけ早く子供に会いたいが、MOKOと子供の気持ちを考慮し、自分の治療経過や成果を見てもらった上でまた改めて時期について話合いたい。
以上でした。今後DVしないように「変わろう」と治療を受けて努力し始めた、と書かれていました。でも私や子供に対してDVで心を傷つけたことに対しての謝罪はありませんでした。私の要求は「絶対離婚したい」でしたので、それに「応じられない」と言っている夫とこのまま協議で話し合おうとしても時間の無駄だと思いました。私は即刻協議をやめて離婚調停に入ることにしました。
思考停止状態
とはいえ、当時の私は別居してまだ1か月ほどで、なれない生活の不安やストレスもいっぱいでした。二人の子供たちも荒れていました。だから私の両親となんでも相談していました。「離婚協議」から「離婚調停」に移行する時も、両親の強いアドバイスがなければ、なかなか決心がつかなかったと思います。私の希望は「絶対離婚」だけれども、そのためには何をどうしていくべきか、考える気力もないくらいでした。
弁護士の存在の大きさ
弁護士さんを立てると確かにお金はかかります。でも法律の専門家ですから、離婚するにあたっての親権やお金に関わる話し合い全てを私に代わり協議してくれます。おかげで私は夫と一切の連絡を絶ち、会うこともなく離婚の要求をすることができました。「離婚の話合いのため」として中途半端に会ったり電話やLINEをすると、また暴言を吐かれたり「戻ってきてほしい」などと説得や懇願されて情が戻ったりする恐れもありますが、その心配もありません。長年DVモラハラに遭っていた女性は本人も気づかない内に相手にメンタルコントロールされています。連絡を取ることでまたコントロール下に戻ってしまう恐れは十分あります。始めにも書きましたが、そういう男性から女性一人で離婚を勝ち取るのはかなり難しいのではないでしょうか。毎日の生活だけで精一杯の私にとっては、弁護士さんの存在はとても心強くありがたいものでした。
こうして私の離婚協議は、お互い1回づつのやり取りで終了しました。期間にして半月ほどでしょうか。この後は、夫サイドの弁護士さんに「裁判所に離婚調停を申し立てます」とのみ連絡をして、担当弁護士さんと調停申立書を作成する作業に入りました。
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