私のDV・モラハラ体験記⑨ マインドコントロールから解ける

DV・モラハラ・虐待

DV・モラハラで悩んでいる方、離婚を考えている方に向けて参考になればと書いています。今回は「私のDV・モラハラ体験記⑨」です。過去の体験記投稿についてはコチラ⇒       

DV被害者は社会的弱者

私のDV・モラハラ体験記は今回で終わりです。体験記⑧までに書いた内容以降にも実は暴力はありましたが、とりあえず終わりにします。

体験記を読んでくださった方の中には、あそこまでの暴力を受けてなぜもっと早く別居・離婚に踏み切れなかったのか、と思う方もいるかもしれません。でも、そこが私の弱さというか。今の別居生活に至るまでには、繰りかえしの葛藤がありました。

暴力を振るわれるたびに子どもを連れて義母宅に避難し、警察まで呼んで。夫と話合おうとするも会話にならず、反省もせず挙句の果てには「お前が悪い、殴られて当然」と言われる。

DVやモラハラを受けてしまいがちな女性に多い傾向だと思いますが、私は社会的な弱者でした。もちろん今でも。経済力がない。2人の子どもを抱えてどうやって一人で生きていくのか。そう思うと離婚なんて非現実的な選択でした。

経済的問題

実家の両親はまだ健在ですが、両親にはDVのことは相談したことがありませんでした。両親を頼れない。心配かけたくない、迷惑かけたくない、惨めな自分の姿を見せたくない、その一心でした。

実は今から3~4年前から保育士の勉強を独学でして、去年資格を取りました。目的は将来的な離婚、自立を目指して私でも頑張ればとれそうな資格を、と思ったのでした。でも、自分の育児以外に保育士としての経験のない私にそんなに多くの収入を得ることは難しい。

育児の大変さ

二つ目に、やんちゃな2人の息子をどうやって私一人で育てていくのか、自信がもてなかった。特に長男は小学校入学以降、育てにくさの目立つ子でした(今年1月にADHDと診断されました。それについてはまた改めて綴っていきますね)。

離婚したら転校させざるを得なくなります。小学生の長男にとっては大きな環境の変化になります。

また子どもたちは夫の意向で硬式野球をやっていました。2人とも楽しそうにやっていましたが、特に長男は「硬式」に強いこだわりを持っていました。離婚したら硬式野球は続けさせてやることはできなくなります。長男は納得しないでしょう。

夫は離婚に応じない

そして。そもそも夫は絶対に離婚に応じてはくれない、その確信もありました。DV・モラハラ・長男への虐待、そんな夫ですが、本人はその異常性をわかっていません。一方で子どもたちの存在、家庭の存在が夫の人生の支えではあったのです。私に言わせれば子どもへの依存なのですが。もし私が離婚を切り出したら・・・夫は全力で拒否したことでしょう。

 

私が我慢するしかない

出口の見えない、光の見えない家庭生活の中で、仕方なしに私が我慢し続けて生活してくしかない、そう思っていました。いつまでこんな苦しみが続くのか。子どもが成人するまで?あと10年以上もある・・・。絶望的な気持ちになりました。

私の人生は一体何なんだろう。誰の為の人生なんだろう。こんな冷たい家庭の中で育つ二人の息子たち、どんな大人になるんだろう。考えるとやり場のない気持ちになりました。

気持ちの変化

そんな私の気持ちが少しずつ変化していったのは、市のDV相談に行き始めたからでした。体験記⑤、体験記⑥で書いたように、カウンセラーの先生に繰り返しあなたはDVモラハラを受けているのであり、夫の性格は治らないといわれました。さらには離婚も選択肢では?」「思い切ってまず別居する人もいるよ」など前向きに背中を押すアドバイスもありました。

また、警察に相談や通報したことも私の気持ちを強くしました。通報してからは夫の暴力はぐっと減りました(完全に無くなったわけではないけど)。私の後ろには警察がいる、そう思うと強くなれました。

自分を大切に

DV・モラハラは狭い家庭空間の中で起こります。加害者は巧みに被害者の気持ちをコントロールして支配します。やられた側は私が悪い」「私が我慢すれば良い」とすら思います。私はDV相談に行き初めてそのマインドコントロールが少しずつ解けたのだと思います。

コントロールが解け始めて、私は私の心と体を守ってやりたいと思った。「悲しい」「悔しい」そう思う自分の気持ちを押し殺さず大事にしたいと思った。私だって自由な心で生きたいと思った。

その気持ちが高まった時、今年の3月の終わり頃、夫が自宅で激高したことがきっかけで、私は子どもたちを連れて別居することを決意しました。(その時は私の両親がかなり協力してくれました。)

 

体験記の最後に。もしDV・モラハラで悩んでいる人がいるなら。一人で抱え込まないで信頼出来る誰かに相談してください。友人でも、両親でも、行政の機関でも。緊急なら警察でもいい。自分の心を大事にしてあげてくださいね。

参考までにコチラを貼り付けておきますね。https://soudanplus.jp/

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