DV・モラハラ体験記③ 夫の失業・失踪

DV・モラハラ・虐待

今回は「私のDV・モラハラ体験記③」です。①はコチラ ②はコチラ をどうぞ今回は直接的な暴力やモラハラ行動はない内容ですが、そういう男性に特徴的な行動例として、長い内容ですが最後まで読んでみてください。

夫の失業

私たちは家族3人、仲睦まじく過ごすこともありました。暴力暴言を振るわれて、悲しい理不尽な喧嘩になることはあるけど、それでもやはり長男をはさんで「良い家族」でいることもありました。経済的には苦しかったけど、私たちはもうひとり子どもが欲しかった。そして、長男が3歳半の時に二男が生まれました。

けれど、喜びは束の間。二男がちょうど1歳になった頃、夫が仕事を失うことになりました。夫の気持ちは、「家族のために苦しい辛い思いも全部飲み込んで、必死で頑張ってきたのに」。そんな絶望的な思いだったでしょう。私も、夫がなんとか持ちこたえてくれるように、とじっと2人の子どもを育てながら耐えて支えていましたが。

夫の失踪

無職が確定した次の朝、夫は小さな鞄一つだけ持って、朝から「ちょっと出かけてくる」と言って出て行きました。その後、心配になった私が連絡を取ろうとしても全く繋がらず、思い当たるところに問い合わせてみても誰も夫の行方はわかりません。もしかして・・・・確かに今朝の様子はおかしかった・・・そう思った私は意を決して警察に失踪届けを出しました。

その後の私は、2人の子どもを抱えてなすすべもなくずっと泣いていたのを覚えています。両親は高速を走らせてうちに駆けつけて来てくれました。その夜もずっと泣き続けました。

朝になって。7時頃だったでしょうか。警察から夫が見つかったと電話がかかってきました。夫は亡くなった父親の墓(他府県にある)の近くをうろついているところを地元の警察に保護されたのでした。

発見されたけど・・・

私はすぐに父に連絡しました。父は仕事を休んで私と一緒に車で夫を迎えに行ってくれました。高速に乗り片道約3時間かかって。

警察署で会った夫は。疲れたようなもうろうとしたような、でも、かホッとしたような表情でした。一言も話しませんでした。

父の車に乗り込み、途中サービスエリアで昼食のラーメンを食べました。夫は何も言いませんでした。夕方近くになり自宅に戻ると、私の母と姉、義母が待っており、温かく夫を迎え入れてくれました。夫は誰にも一言も言わず、疲れたような表情で家に入って行きました。皆が帰る時も、ただ黙って見送りました。私はもちろんみんなに「心配かけてごめんね、ありがとう」と言いました。

皆が帰った後。夫は子どもたちには静かではあるけど普通に話かけていました。とりあえず夕飯を食べ、お風呂に入り、子どもたちを寝かせて。夫も寝る準備をしていつも通りに寝ようとしたので、私は思い切って言いました。「あのさ、みんな心配したんだよ?私は昨夜一睡もできずずっと泣いてた。無事に帰って来てくれて、本当に良かったよ。でもさ、何か言うこと、ない?」そこで初めて「ごめんなさい」と言ってくれました。

遺書

夫は「本当に自殺するつもりだった。それぞれに宛てて遺書も書いた」と言ってその遺書を渡されました。昨夜はお墓の近くのベンチで夜を明かして書いた、とのこと。後で遺書を読みましたが。私と長男、二男それぞれに宛てた手紙でした。とても細かい字でこれまでの思い出や感謝、これから子どもたちがどう育ってほしいか(文武両道で頑張って)、など、たくさん書き込まれていました。もちろん、先に逝く謝罪も。

私が思ったことは。随分たくさん書いてあるな。。父親としての責任を放棄する人が、母子3人でこう暮らしてほしい、こう育ってほしいなど理想を語るって、無責任ではないか?残された3人が、普通のメンタルで健全に暮らしていけると思っているの?ということです。

夫への不信感

その後はまたできるだけ普通に、家族4人の生活が始まりました。しばらくして夫はアルバイトを始め、さらにその後、義母のつてで新しい会社に再就職することができました。以前の仕事の夢破れて、家族のためにと不本意な仕事に就く葛藤や苦労はあったと思います。だから、夫にはたくさん感謝しています。

でも。あの遺書や発見後の態度・・・夫は本当に自殺するつもりで失踪したのだろうか・・・その疑問がずっと心に引っかかっていました。しかも、家族や親戚みんなにあんなに心配させて、結局私以外の人に謝罪も感謝も言ってない・・・

DV相談でわかったこと

それからずっと後になって(約5年後)、私は市のDV相談に通うことになります。そこで言われたのが、「DV・モラハラをする男性は、普段は偉そうにしていても、自分の立場が悪くなると『俺なんかもうどうなってもいい』みたいな、自分の人生に投げやりな発言や行動をすることがある。責任逃れをするかのように。」ということです。そうすることで女性に同情させて「この人は私がいないとダメな人」「こんなに反省して落ち込んでいるから見捨てられない」「もう一度考え直して。私とやり直そう。」と思わせる、とのことです。

あの時私は、職を失った夫を責めるつもりも見捨てるつもりもなかったけれど。失踪して周りに心配かけ、同情を集めるような子どもじみたやり方には疑問を持っていました。DV相談でそれを聞き、「やっぱり夫はDV・モラハラの特徴を持った人物なんだな」と妙に納得したのでした。

今回は長文でしたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。私の経験談がDVモラハラについて知るきっかけになってくれると嬉しいです。また続けて書いていくので良かったら見に来てくださいね(*^_^*)

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