このブログはDV・モラハラで悩んでいる方、離婚を考えている方に向けて参考になればと書いています。今回は「私のDV・モラハラ体験記④」です。①はコチラ ②はコチラ ③はコチラをどうぞ
③で書いた失踪事件以来、取り立てて大きなDVやモラハラはなくなりました。夫も不本意ながらも頑張って新しい仕事に取り組んでくれていました。私も過去のDVはなんとか水に流して家族4人仲良く暮らしていきたい、そう思っていました。でも。私にとって夫は、子どもたちの父親ではあっても、一番信頼できる大切な伴侶ではなくなっていました。
子どもとの野球は生きがいだったが・・・
2～3年経ち、長男が小学生になりました。入学と同時に夫は長男を野球チームに入れました。野球好きな夫の夢の一つでもあったようです。長男も野球が好きになり、毎週末には父と一緒に休まず練習に通いました。でも、望むように長男の野球が上達しないことに夫はイライラし始めました。毎日自宅で野球のバット（しかも重しをつけた重いバット)を素振りするよう強要し、やらなければ折檻するようになりました。夫の長男に対する言葉は少しずつ過激にエスカレートしていきました。
「ヘタクソ！」「カス！」「バカ！」など人間性を否定するような言葉から、「○○君はもうヒット打てるのに、お前はいつになったら打てるんだ！？」など、プライドを傷つけるものまで。夫にとってはそれは愛情ゆえのものだったのでしょうか。私から見ると感情的な暴言であり、それが原因で小さな夫婦喧嘩が起こるようになりました。
ただ、夫にとっては大好きな野球を息子と一緒にできること、テレビや球場で観戦することは大きな生きがいとなっていました。
お前のせいで台無しだ！！
長男が小学2年の夏の終わりのこと。プロ野球のプレミアムチケットを知り合いからもらい、夫と２人の子どもで見に行くことになりました。滅多に取ることのできない良い席で観戦できるので、夫は数日前からとても楽しみにしていたようです。
当日夫は仕事を早く終わらせて球場に直行し、私が子どもたちを車で球場まで送り届けることになっていました。ところが私が待ち合わせに30～40分遅刻して、試合の開始時刻に間に合わなくなってしまいました。
焦って運転する私に夫は何度も電話してきて、怒鳴りました。「早く来い！ボケ！」「何分待たせるつもりか？！」混雑している球場前で大声で怒鳴る夫を想像しただけで私は恐ろしかったです。もちろん、遅刻したのは私が悪い、恐怖と申し訳なさとで運転していました。
到着したのは試合開始10分を過ぎた時でした。球場前に着くとやはりカンカンに怒る夫がそこにいました。助手席に乗り込んできて、大声で怒鳴り散らしました。「何分待たせるんだ？」「もう始まっているんだぞ！？」「お前のせいで台無しだ！」ダッシュボードを思い切り叩いて、私の頭も叩きました。多くの観客が楽しそうに球場に流れ込んで行くのを横目に、私はただただビクビクしながら「ごめんなさい」、そういうしかありませんでした。球場の前に２人ほどの警備員がいて、こちらの様子をチラチラ見ていました。
子どもの目の前でDV=虐待
1分ほど車中で私を怒鳴った後、夫は２人の子どもを引き取って、球場に入って行きました。とりあえずホッとして帰ろうと運転を始めたところ、しばらくして夫から電話がかかってきました。「すぐに戻ってこい！」と。
驚いて球場にもどると夫は助手席に乗り込み（子どもは後部座席）ました。「こんな気持ちで観戦なんかできるか！帰る！早く車出せ！」運転する私の横で、「お前のせいで台無しになった！どうしてくれる？！」「一生に一度座れるかどうかのいい席だったのに！このバカ！！」「どんな気持ちで早く仕事切り上げて職場を出てきたと思っているんだ？！このできそこないが！！」等々ありったけの罵声を浴びせかけました。
その間またダッシュボードをバンバン叩き、私の頭も叩きました。その度に私の頭はグラっと揺れましたが、事故するわけにはいかず、泣くこともできずハンドルを握り続けました。私は今考えても不思議なほど、あの時冷静でした。叩かれた回数もカウントできるくらい。じっと夫からの暴言暴力に耐えて、前を向いて運転し続けました。自宅までの40分間、運転している私にずっとその調子でどなり続けました。私は合計8回、叩かれました。その間、子ども達は後部座席でその様子を黙って見ていました。
やっと帰宅しても夫の怒りは収まりませんでした。家の中でもまだ怒鳴り、私を蹴りつけようとしたので大声で「やめて！」と叫んで逃げました。
その後、夫の怒りがどのように収束したのか、私は記憶が全くありません。きっかけは私が時間に遅刻したこと。それは申し訳なく思います。でもその日を境に私の中で夫に対するまた新たな大きな怒りが心に生まれていきました。
後で知ったことですが、子供の前でのDVは面前DVといって虐待になるのです。
今回も長文、最後まで読んでいただきありがとうございました。また続きを投稿していきます。良かったら見に来てください。
コメント