DV・モラハラ体験記⑦ 警察に通報する

DV・モラハラ・虐待

DV・モラハラで悩んでいる方、離婚を考えている方に向けて参考になればと書いています。今回は「DV・モラハラ体験記⑦」です。①はコチラ ②はコチラ ③はコチラ ④はコチラ ⑤はコチラ ⑥はコチラをどうぞ

きっかけは長男の友人トラブル

DV相談に通い初めて半年ほど経った時のことです。それまで半年以上、夫からのDVはなく、私も安心していました。

事件は、当時小学3年生の長男が友達M君から嫌がらせを受けて悩んでいることが発端でした。長男は、悩んでいるけれどもまだ大人は介入して欲しくないと言っていましたので、私はその気持ちを尊重して「今後どうなるかじっと様子を見よう。酷いイジメに繋がるようなら学校の先生にも相談しないといけないけど、まだその時期じゃないかな。」と言いました。

でも夫はカッカして「そんな奴と友達やめろ!今からMの家まで言って苦情を言ってやる!!ぶん殴ってやれ!」と豪語して今にも行かんばかりの勢いでした。長男は父親の怒りの勢いに困り焦っていました。見かねた私は「そんな事したら逆にこの子が学校にいられなくなるよ」と言いました。夫の怒りはさらにヒートアップして、なぜか長男をも責め始めました。

そんな押し問答が数回続きました。でも、激しい言葉とは裏腹に全く動こうとしない夫に私は「そう言ってもどうせM君の家まで苦情言いに行かないんでしょ?」と言ってしまいました。

(補足ですが、この問答からわかることは、やはり夫はモラハラの特徴をもった人物であるということです。家の中では強がって豪語するけれども、実際はそれを行動には移さない。勇気がないから移せないのです。それを指摘されると図星だから腹が立つのです。)

子どもの前でのDV

それは夜の9時を過ぎた時間でした。私の言葉に夫の怒りの矛先が一気に私に向きました。「なんだと!?お前!!」そう言って立ち上がりこちらに向かってきました。殺気を感じた私もすぐに立ち上がり逃げようとしますが、すぐに追いつかれました。私は頭を抱えてしゃがみ込み「ごめんなさい・・・っ!」と言いますが、夫の怒りは全く収まらず。頭を叩く、下半身を蹴るの暴行を受けました。「やめて!!」と必死で叫びました。

夫は私の腕を掴み「出て行け!!」とリビングの外に押し出したので、私はとっさに鞄だけ取り、外へ出ました。2人の子どもたちは事の一部始終を黙って見ているしかありませんでした。以前も書きましたが、子どもの前でのDVは面前DVといって児童虐待にあたります。

リビングには夫と子どもたちが残りましたが、子どもたちを連れ出す為に戻るわけにもいかず、子どもたちに危害が加わる事はないだろうと思ったので、とにかく車で数分走りました。

警察に通報

体験記⑤ で書いたように私は警察に夫のDVを申告・相談に行っていました。DVカウンセラーさんにも万が一の時は警察に通報するように、と言われていました。以前の私なら、余計な事を言って怒らせた私が悪かったんだ、と反省したでしょうが、その時の私は「このまま泣き寝入りはすまい」と思いました。

110番通報ではなく、市の警察に直接電話し、生活安全課(DVの担当課)につないでもらいました。名前と住所、既にDV被害者として登録していることを伝え、先ほどの暴力と受けた経緯をざっと説明しました。電話口の警察官は「今すぐ署に来てください」と言いました。私がいた場所から市の警察署までは車で30分かかりますがとにかく向かうことにしました。

警察ではさらに詳しく事の経緯を話しました。女性警官もいて、暴力の痕が体に残っていないか確認させてと言われ、別室で腰やお尻を見せました。痕は残っていませんでしたが、もし痕があれば夫はすぐ逮捕になる、と言われさすがに焦りました。そして警官は「このままでは置けないから、今からご自宅まで行ってご主人にも事情を聞きます」と言いました。

正直なところこの展開に自分でも驚きました。自分で通報し、ここまで来たくせに。でもこうなったら私も覚悟を決めて警察に任せるしかない、と思いました。

(ここでも補足ですが。この時まだ私の中に「夫がかわいそう」という気持ちがありました。でもこの心の揺れ、DVやモラハラを受けやすい女性の特徴なんですよ!心当たりある方、目を覚ましてください!!)

暴力を否認

男女2人の警察官と私はそれぞれ別の車で夫のいる自宅に向かいました。着いたのはもう夜中の12時近かったでしょうか。自宅の電気は消えており、静まり返っていました。警官に鍵を預けて、先に中に入ってもらい私はその後についていきました。夫も2人の子どもたちもいつものように寝ていました。

私は夫に声をかけて起こしました。「ちょっと、起きて。警察が来てる」(私が呼んだんだけど・・・)。2、3回そんな風に言われて夫は目を覚ましました。戸惑いながら起き上がり、少し離れたところに立っている2人の警官を見て。。さぞ驚いたことでしょう。

警官は「別室で話を聞きます」といって夫を連れて行きました。そこは吹き抜けになっている場所で、3人の会話は私のところに聞こえてきました。夫は警察に「そんなことしていません」と否認していました。認めたら自分のぶが悪くなると思ったからでしょう。警官は「でも奥さんからこのような通報がきたのです。次にこのようなことがあれば、あなたには警察まできてもらいますよ。」と言いました。

反省の色は全くなし

さらに、警官は夫に「こういう事が起こったあと、夫婦2人を家の中に残して帰る訳にはいきません。今夜は(男性である)あなたが外で夜を明かしてください。」と言いました。でも夫は「それはできません。妻に外に行かせてください」ときっぱり拒否。理由としては次の日も仕事があるから、ということなのでしょうが、この期に及んでも自分を優先し、反省の色の全くない夫に驚き呆れました。

話が終わり、警察は帰ることに。「仕方ないので今晩は奥さんが外で過ごしてください」と言われ、自宅前で私は警察にお礼を言って見送りました。その後、私は車で過ごすのも心細いので近くの24時間営業のファミレスで朝まで過ごしました。もちろん、一睡もできませんでした。

今回も長文を読んでいただき、ありがとうございました。また続きを書いていきますので、ぜひ見に来てくださいね。

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