MOKOです。2021年4月からDVモラハラの夫と別居して二人の子ども(6年生と2年生の男児)を連れて実家に住んでいます。すぐに弁護士を立てて離婚調停するも決裂、現在は離婚裁判を起こしています。
弁護士さんを通じて家庭裁判所に離婚調停申立書を提出して約2か月後、やっと第1回目の調停がありました。今回はその内容について書いていきます。離婚調停とは何か、そして離婚調停の現場の様子についてはそれぞれ書いていますので、ご覧ください。
夫の主張書面
実は、1回目の調停の10日前に夫サイドから「主張書面」というものがきていました。私が最初に裁判所に出した「離婚調停申立書」に対する反論文のようなものでした。内容は以下です。
① たくみに自分がやったDVを言い訳したり否定したりしながら、「自分は今変わろうと努力している、その経過を見てほしい」とアピール。② DVモラハラは認めるが、それだけでは離婚の理由にはならない。結局は性格の不一致であり、関係修復の見込みはある ③ とりあえずは別居でいいが、子供と面会交流させてほしい。
でも、一度も夫からの謝罪の文言はなかったです。別居後、夫はとある施設でDVやモラハラの加害者から更生するための教育や治療を受けているとのことで、その努力を見てほしいとのこと。でも私は夫がいかに別の人格に変わったとしても、もう信頼関係を再構築するのは無理という気持ちです。DVモラハラの程度にもよるでしょうが、夫が私にしたことは、誰が見ても離婚理由になると確信しています。また、子供たちはこれまでの父から母への暴力や長男が受けた教育虐待、一連の別居騒動で、とても心が傷ついており、「お父さんには会いたくない」「早く離婚してほしい」とはっきり言っています。私は離婚協議の時から「将来における良好な父子関係を望む」と言っていました。しかしその時期は、子供たちの傷ついた心が癒えて父に会いたいと思えた時であり、今はまだ時期尚早です。
夫の主張書面の内容は、到底私には受け入れられるものではありませんでした。こうして、私サイドからは離婚調停申立書、夫サイドからは主張書面が出され、第1回離婚調停は開かれました。
調停直前に言われても・・・
当日、まず家庭裁判所の控室で弁護士のM先生と待ち合わせしました。夫とその弁護士は時間をずらして先に到着しており、鉢合わせる心配はありませんでした。先に夫が調停室に入り、二人の調停員さんと話している間、私は別に用意された控室でM先生と話しをしていました。今思えば、M先生は「事前打ち合わせ」としてちゃんと時間を設けて私の意思確認をしてくれるべきだったと思います。でも私は初めての調停で、段取りなどわかりません。
その場で先生が言うには、「調停はMOKOさんの希望する離婚の問題と、相手方(夫)が希望する別居しながら子供との面会交流を進めるの問題とで話が進んでいくと思います。相手方は、このまま面会できないで離婚を受け入れるとそのままずっと会えなくなるのでは、と考えて頑として離婚を受け入れない可能性があります。すると調停は長期化します。ケースバイケースではあるが、面会交流を始めることによって相手は安心し、離婚を受け入れる場合がある」とのことでした。私は困惑しました。
先生はさらに続けて「今の家庭裁判所の考え方として、子供の福祉の観点からできるだけ父親との面会交流は行うべきとの考えが強い。調停員からもそのように勧められると思いますが。」と言いました。さらに先生は「相手方にとって子供は生きがいでもあるようだし、会えないとなると失望して仕事を辞めたりされると養育費ももらえなくなる。定期的に面会することで仕事も続けていけるのではないか」と言いました。それを聞いて私は、「調停が長期化するのはイヤだし、養育費もちゃんともらいたい。離婚調停を進めながら面会交流を始めていくのもよいかな」と思ってしまったのでした。。
調停員は公平な立場のはずだが・・・?
控室で20分ほど話をしたでしょうか。調停員さんが私たちを呼びにこられて、席を調停室に移しました。まず始めに「MOKOさんの離婚したいお気持ちは変わりませんか」と聞かれたので「はい」と答えました。でもその後、離婚についての話題はほとんどなく、テーマは面会交流にすぐに移りました。調停員は「少しづつ面会交流を始めてみては」と勧めてきました。私は「子供たちは父親に会いたがっていない」というと、「その場合は調査官が子供さんに直接会って気持ちを聞き取りすることになります」と返されました。これは結局、私が子供と夫を会わせたくないからそのように子供に言わせている、もしくは私が嘘を言っている可能性があるから、子供の真意を調査官が確認する、ということなのです。私は少しむっとしました。この人達は私を疑って、そして揺さぶりをかけてきているのか・・・。
DVやモラハラ、虐待以外での離婚調停の場でなら、子供の福祉を守るためとして別居している親に会わせることを勧めるのは理解できます。でも今回の場合は私や子供は被害者なのです。
言葉を詰まらせる私に調停員は「直接会うことに抵抗があるなら、手紙から始めるというのはどうですか。それでやって上手くいけば次はLINE電話で顔を見ながら話してみては?」と積極的に交流することを勧めてきました。横にいたM先生も「それで良いのではないか」という雰囲気でした。控え室での先生のお話が脳裏をかすめ、私は「わかりました」と言ってしまいました。
第1回調停は、離婚問題については双方の意見を確認したのみで、夫と子供がどのように交流を進めていくのか、について話合われたのでした。初めての調停で緊張していた私は、M先生の誘導?と調査官の圧力に負けてしまったのでした。
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