「早く離婚届け出しなさい」
以前の投稿「私が離婚を決意するまで(後半)離婚届けを渡される」で書いたように、私は夫から離婚したいといわれ離婚届けを渡されました。その時私ももちろん離婚するつもりでした。ただ、届けを出すのは親権や養育費などについてしっかりと話し合ってからのつもりでした。
その約1週間後、弁護士(M先生)さんに相談に行きました。(この時はまだ単発の法律相談として5,000円を支払いました)これまでの経緯を話し、私にも離婚の意思があることを伝えました。M先生は、「それならまず早く離婚届けを提出したほうがいい」とのこと。私は、親権や養育費、面会交流など離婚の条件をきちんと決めてからでないと離婚届けを出すべきではないと思い込んでいました。先生は、「それはどちらかが離婚を拒否している場合のことです。あなたの場合は双方が離婚を望んでおり、親権は母側が持つことで同意できている。養育費や面会交流の問題は離婚後でも話ができます。」
離婚届不受理申し出とは?
「これまでの夫婦関係の話を聞いているとあなたの夫は気持ちがコロコロ変わる。やっぱり離婚したくない、と気持ちが変わって、夫が先に離婚届け不受理申し出を出したらこの離婚届けは無効になります。早く出したほうがいい。」
離婚届け不受理申し出とは、夫婦どちらかが勝手に離婚届けを記入して提出してしまい、戸籍上離婚が成立してしまうことを防ぐためのものです。要は、「もし配偶者が離婚届けを出しに来たとしてもそれは自分の本意ではないから受理しないでね」という意味の届け出です。
離婚問題が長引かないために
私は、夫が先に離婚を切り出して届けを渡してきたのに、不受理申し出を出すはずない。そんなことあるはずない、と思いました。先生はさらに続けて言いました。「もし不受理申し出が出されていた場合、あなたが離婚調停の申し立てを裁判所に起こすことになります。調停で決着がつかなければ裁判になり長引き、なかなか離婚できなくなる場合があります。」
離婚届けは受理できません
私は離婚することは決心が硬いし、養育費や慰謝料に関して、離婚後に弁護士さんを立てて話が出来るなら問題はない。早く出してしまおうと思い、翌日父に付き添ってもらい役所に行きました。すると驚いたことに、「この離婚届けは受理できません。不受理申し出が出されています。」と言われたのです!!!!!
もうね、唖然としましたね。何度も書きますが、夫は自分から「離婚したい、親権はいらない」と言って私に離婚届を渡してきたのです。その際、私は「本気なの?」と何回も確認しています。そしてその約10日後、私が役所に届けを持っていくと既に夫から不受理申し出が出ていたのです。もう呆れて情けなくなりました。横にいた父もショックのあまり言葉を失っていました。
離婚・親権を振り回す男
こんな子どもじみた展開ってあるでしょうか?大のオトナが、ましてや2人の子どもの父親であるオトコが、「離婚」や「親権」をこんなに軽々しく振り回すとは!!私は改めて必ず離婚する、と決心を固くしました。その後すぐに私はM先生と正式に離婚申し立ての代理人弁護士として契約を結びました。
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