MOKOです。2021年4月からDVモラハラの夫と別居して二人の子ども(6年生と2年生の男児)を連れて実家に住んでいます。すぐに弁護士を立てて離婚調停するも決裂、現在は離婚裁判を起こしています。
DVモラハラから抜け出すためにはどうすればよいかについてシリーズで書いています。今回はその④「警察に届け出る」です。ただモラハラに関しては警察に届け出るのは難しいので、今回は「DVから抜け出すために」とさせていただきます。前回までは、①無料の電話相談、②無料の対面相談 ③家族や友人に相談する について書いてますので、まだ読まれていない方はそちらもどうぞ。
方法は2つある
前回まではあくまでも「誰かに相談する」にとどまっていましたが、今回は「警察に届け出る」ことで、一気にハードルが上がっているように感じるかもしれません。私の場合は、カウンセらーさんに電話や対面で何度も話を聞いてもらい、「私はDVに遭っている、被害者である」と自信をもって自覚できたことで警察に相談に行く勇気が湧いてきました。これを読んでいる方でまだそんな気持ちになれないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ参考として知っておいていただきたいと思います。方法は二つあります。(1)警察署に行く方法と、(2)電話で「#9110」にかける方法です。
(1)警察署に直接行く
私の場合は、(1)警察署に直接行ったので、まずそのお話をしますね。行く場合は近くの交番などに行くのではなく、住んでいる市区町村の警察本部に行くことをお勧めします。警察署の窓口で「DVに遭っているので相談したい」と言えば、専門の部署である生活安全課に案内してもらえます。小さい警察署や交番などでは専門職員がいないので詳しい話を聞いてもらいずらいと思います。それなら後で書く(2)「#9110」に電話をかけた方がいいと思います。
生活安全課
生活安全課では担当の警察官が出てきて、どんな時にどんなDVがあるのか詳しく聞かれました。私は持っていなかったですが、証拠となるようなものがあれば持って行った方がいいです。そしてもちろん氏名や住所電話番号も聞かれました。私の場合は「日常的にDVがあるわけではない」「まだ怪我や命にかかわるほどのDVではない」ことから、緊急性はなく「様子を見守る」対象として判断してもらいました。被害の状況によっては、すぐにシェルターへの避難を勧められることもあるでしょう。あとは「定期的に担当警官が電話で『最近の様子』確認したいので、かけても良い曜日や時間帯はいつですか」とも聞かれました。そして最後に、「次に暴力があったらすぐに110番通報してください」と言われました。私の自宅の電話番号は警察で登録されることとなり、110番にワンコールするだけで、名前も住所も伝えなくてもすぐに自宅に駆けつけてくれるとのことでした。
電話で見守り
その後は月に1回の割合で担当警官から私の携帯に「最近の様子はどうですか」と連絡がかかってきました。私の場合は日常的な暴力ではなく数か月~半年に1回暴力が起きるので、当時は毎回「最近は暴力は起きていません。いつもわざわざありがとうございます」と返答して電話を終えていました。このような電話が来るだけでも、私は警察から守られているんだ、とういう大きな安心感がありました。
#9110
次に、電話で「#9110」にかける方法をお話しますね。「#9110」にかけると全国どこからでも電話をかけた地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながります。ただ、緊急の場合にかける110番通報とは違うので、受付時間があります。平日の8時30分~17時15分までです(各都道府県の警察本部によって多少異なる場合があります)。「#9110」はDV意外にもストーカーや詐欺などの相談も受け付けるところですので、「夫からDVを受けています」とはっきり伝えて専門職員の方につないでもらってくださいね。ここでも、緊急で加害者から離れるべきと警察が判断したら、シェルターなどの手配をしてくれます。そこまでではなくても、上記に書いた私と同じような地元警察からの定期的な見守り電話や、公共の女性専用相談窓口を紹介してくれるなどの対応をしてもらえるでしょう。
これまでブログに何度も書いていますように、DVやモラハラを受けてしまう女性は孤独に耐えてしまいがちです。周りの信頼できる人や公的機関に相談し助けを求めることで「私は被害者なんだ」「悪いのは相手の方なんだ」ということをどんどん確認し、「私は守られるべき立場なんだ」と自信を持ちましょう。
警察に届け出る勇気がない人へ
ここまで「警察に届け出る」について書きましたが、でも実際に行動に移すにはかなりの勇気がいると思います。
かくいう私も、対面でのカウンセリングに行き始めの頃、カウンセラーさんに「警察に届け出にいってはどうですか」と勧められた時は「え・・・?警察・・・それはちょっと・・・」と思いました。やっぱり「自分の夫」ですから、夫を警察に突き出すようでかなりの抵抗感を感じました。「日常的な暴力ではないし」とか「怪我をさせられているわけではないし」と自分の中で言い訳を考えて、「まだ警察に届け出るのはやめておこう」と思いとどまろうとしました。でもカウンセラーさんは「DVは『波』があります。最近は暴力振るわれてなくても、またいつか暴力は起きる可能性が十分ある。暴力の『波』は必ずやってくると思います。そして暴力はエスカレートします。『その時』に備えておくことがあなたと子供たちを守ることです。」といいました。
その意味は経験上よくよく分かりました。暴力がエスカレートしてもこのまま我慢して黙り続けていくのはもう嫌だ、そんな心の叫びもありました。届け出るために警察署に向かう時、ちょっと夫に対して後ろめたい気持ちもあったけど。でも自分の中の心の叫びに素直になって、行きました。
このブログを読みながら、「私が受けているDVはまだ警察に届け出るほどではないし、私が我慢すればなんとかやっていける・・・」と思っているあなた。それは本当ですか?自分の中の「悲しい」「苦しい」「理不尽だ」「どうして私はちっとも大切にされないの?」そんな心の叫びに素直に耳を傾けてくださいね。あなたは自分をもっと大事にしていいし、そして心と体はパートナーから守られるべき存在です。守られるどころか、危害を加えられているのなら・・・他のもっと大きな力を借りてでも抑止されるべきです。
なんだか書いていたらいろいろ思い出してちょっと涙が出てきましたが。。今DVで苦しんでいる方のちょっとの勇気になれたら嬉しいです。ではまた・・・♡
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