元夫からのDVモラハラに悩み2021年春に二人の子どもを連れて別居⇒離婚調停⇒裁判⇒高裁⇒2023年夏に離婚を勝ち取った!40代保育士シンママ、MOKOです。DVモラハラ離婚の経験者としてブログを書いています。中1の長男(ADHD)、小3の次男がいます。
今回は、私が「夫からの自立」を夢見て努力し、取得した資格についてお話しています。悩んでいる方の参考になると嬉しいです。
離婚を決断できないのは経済的弱者だから
離婚したい!そう思ってもなかなか決心がつかない人は多いと思います。私自身「こんな夫と一緒にいても、幸せな未来は見えてこない。鎖につながれたような結婚生活が延々と続くだけ・・・」「こんな理不尽な悲しい毎日からなんとか抜け出したい!」そう思っても離婚(別居)になかなか踏み切れませんでした。理由は、子どもを抱えてシングルマザーとして経済的にやっていける自信がなかったからです。
当時の私は何の資格もなく、家事育児の合間にパートで働く主婦でした。なんのとりえもなく、ただストレスまみれの毎日を過ごしていました。「いつか離婚したい。でも、いつ・・・?」「離婚したらどうやって生活していくの?」そんな自問自答の日々でした。
普通の主婦が持っている!仕事に役立つ経験
ある日「今の私で仕事に役立つ『経験』があるとしたら・・・?」と考えた時に、「子育ての経験ならある!!」と思いました。確か、長男が小学2年生、次男が年中の頃でした。自分のやってきた子育てに正直、自信はありませんでした。今でも反省や後悔の連続です。でも、おむつを替えたり食事を食べさせたり、絵本を読んだり寝かしつけたり・・・全て今まで私がやってきたことが保育士としての経験になる、そう考えた時、手が届きそうな職業だと思いました。
何より、子どもはかわいいですよね。どんな仕事も、楽な仕事なんてないですが、保育士には喜びや癒しややりがいがいっぱい詰まっているような気がして。どうせ資格をとって生涯やり続ける仕事なら、笑顔で喜びを感じられる仕事をしたい、そう思いました。暗く悲しい毎日を過ごしていた私に、希望の光を与えてくれるような気がしました。
「いつか離婚したい・・・!」その『いつか』のために、少しずつでも準備をしよう。今は家庭の中でも社会的にも弱者で無力な私だけれど、勉強して、資格をとって、少しずつでも経済力を身につければ、その勇気が湧いてくる・・・。じっと黙って頑張ってみよう。そう思いました。
保育士の試験とは?
保育士の資格試験は(また改めて別のブログで詳しく説明しますが、ここでは簡単に)、筆記と実技の試験があります。9科目の筆記に合格すれば実技に進むことができます。筆記は各科目で6割取れれば合格となります。試験は年2回あり、3年以内に9科目全てに合格すれば実技試験を受けられます。1回目の筆記試験で合格した科目は次の筆記試験では受ける必要は無くなります。1回の筆記試験で9教科全ての合格を狙うこともできますし、私のように数回に分けて受験し合格科目を増やしていき3年以内に筆記9科目をクリアし、実技に進む人もいます。
2年かけて資格を取得!
保育士を目指そう!!そう思い立ったのが41歳。勉強方法は、通信講座をとって自宅で勉強をすることを選びました。その頃は短時間でのパートを週に3~4回していたので、休みの日や家事の合間、子どもたちが寝た後に勉強していました。猛勉強、というよりは家事と育児と仕事の合間を縫って、地味に少しずつ勉強した記憶があります。くじけそうになる時もありましたが、時間がかかっても私は必ず保育士になる!自立して、夫から自由になりたい!そう思って頑張りました。
そして、43歳の時、ついに保育士資格を取得!!この時は本当にうれしかったですね。こんな私でもがんばれば国家資格が取れるんだ!と自信が付きました。そしてすぐに近くの小規模保育園で時短パートで働き始めました。
資格があればどこででも働ける!
保育士になってちょうど1年経とうとした頃。小さな夫婦喧嘩がきっかけで自宅で夫が暴れて。子どもたちを連れて夜の10時頃、私は家を出ました。この出来事をきっかけに、別居、そして離婚を選びました。この時、私は悩みに悩んだけれども、「離婚したら苦労はあるけれど希望もある、でも婚姻関係を続けても辛く悲しい未来しかない」そう思いました。「それに私には資格がある、どこへ引っ越しても保育士として仕事ができる」それも大きな自信でした。
別居してしばらくして、母子3人の生活が整うと私は保育士として仕事を探しました。ハローワークや保育士求人サイトなど、保育士の求人は一年中ありました。私が住んでいる地域は、待機児童もほとんどいませんし保育士が常に不足している場所ではありませんが、それでも保育士は引く手あまたです。給与面でも無資格のパートの給与よりはもちろんいいですし、時短、フルタイム、平日のみなど、自分の都合に合わせて働くことができます。もちろん、正規雇用の求人もあります。いくつかの園で面接を受けて、私は自宅から自転車で3分の園で働くことに決めました。
資格を取って自信。離婚を決意
5年前の私は、自信もなく資格もなく、暗く悲しい未来しか見えない毎日を過ごしていました。でもあの時、思い切って保育士の資格を取る決心をして、行動して、小さな努力を継続して、本当に良かったです。思えばあの努力が私を強くしてくれたし、自信をつけてくれたし、別居と離婚を決意する強さをくれたのかもしれません。
保育士資格の強み
保育士は国家資格ですから、誰でも簡単にすぐとれる資格ではありません。でも、子育て経験のある女性なら比較的取りやすい資格でもあります。子どもの発達や食事、栄養に関しては育児をしながら経験的に知識として身についている方も少なくないはずです。小さい頃にピアノなど楽器を習っていた経験のある方ならさらに有利です。学科試験では基本的な楽譜を読む内容が含まれており、実技試験でも楽器の演奏があります(選択式)。試験は一発で合格できなくても、時間をかけて自分のぺースで学習でき3年の猶予があります。
そして何よりも、保育士はどこにいっても仕事があります。よっぽどの過疎地でない限り、保育園や幼稚園はありますし、仕事が見つからないということはありません。また、今は発達障害の子どもを預かる放課後デイサービスや未就学児の発達支援施設が増えていて、保育士はそこでも活躍の場があります。欧米のベビーシッター文化も浸透しつつあり、東京などでの首都圏ではシッターさんは保育士よりも多くの収入を得ている人もいるようです。
また保育士の資格は一生ものです。60歳を過ぎても、70歳を過ぎても、健康でありさえすればその時の体力に応じて働くことができます。夫の収入をあてにしない生き方を選択した私にとってはずっと働ける資格があるのは心強いです。
今、モラハラやDVで苦しんでいる方、離婚を望んでいるけれども離婚後の生活が不安で迷っている方、自分の力で生きるにはどうしたらいいか、具体的に考えてみませんか。私のように、資格取得が一つのきっかけになりますように・・・
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