DVモラ 別居後の子供たちの副反応

DV・モラハラ・虐待

MOKOです。2021年4月からDVモラハラの夫と別居して二人の子ども(ADHDの6年生と2年生の男児)を連れて実家に住んでいます。すぐに弁護士を立てて離婚調停するも決裂、現在は離婚裁判を起こしています。

DVモラ夫と別居した後、子供たちはどのような心理状態になり態度に現れるのか、うちの場合を例に書きたいと思います。全ての離婚家庭の子供がこのような副反応を起こすわけではないと思いますが、小中学生で両親の不仲で離婚を経験する場合はあり得ることだと思います。ましてやDVだったらなおさら。。

別居を決めた時の様子

うちの場合は突然私が別居を決めたため、子供たちにとってはいきなり人生が変わるような出来事だったと思います。2021年の3月末のある出来事(元夫がDV、暴れる)をきっかけとして子供を連れて実家に戻りました。離婚すると決めたのが3月31日。小学校に転校の相談をしたのが4月1日。そして子供たちに伝えたのですが、もう長男は驚きと悲しみと人生のやるせなさで泣き出して。仲の良かった友達や頑張ってきた野球チームとの突然の別れ。そして数日後に控えた新しい学校で迎えなければならない新学年。次男は保育園の友達と入学予定だった小学校が突然変わることになりました。

でも。家を出てきた理由を子供たちも十分知っていたから。それが間違った選択だとは彼らも言えなかった。あの父親のいる家庭に再び戻ることはできない、するべきでないと知っていたから。

母子3人での暮らし

古びた小さなマンションでの母子3人の新生活、なかなか友達ができない学校生活、突然父親を失った複雑な思い・・・まだまだ小さな二人には抱えきれないほどの苦しさがあったことでしょう。それでも私はなんとか普通の生活をしようと、できる限りの手料理を作り、3人で食卓を囲むようにしていました。

子供用の2段ベッドの1階で、なぜか3人で寿司詰めのようにぎゅうぎゅうに寝て、そのまま朝を迎えたこともありました。そんなささやかな楽しい思い出もあります。

子供たちの心の傷

母子3人、誰もDV父親のいる前の生活に戻りたいとは思わなかった。でも、新しい生活はあまりにも以前とは変わり果てたものでした。

6月ごろになると友達もでき前の明るさを取り戻したように見えました。でもこれまで暴力や暴言を目の当たりにしてきたこと、実際にされたこと、そして突然の別居騒動を体験した彼らには、人には言えない心の傷があったのだと思います。「周りの子たちは幸せそうなのに、自分は不幸だ」「自分だけお父さんがいない」そんな疎外感や孤独があったかもしれません。まだ小学生の彼らはそれを言語化することもできず、漠然としたネガティブな感情として抱えていたのだと思います。

別居する以前よりも苦しい日々

自宅にいる時は、それがゲームやYouTubeに長時間のめり込むことにつながりました。今思えば、彼らなりの悲しい現実から逃避する一つの手段だったのだと思います。夕飯や寝る時間になってもなかなかゲームやYouTubeを止めることができず、最後は私と激しい言い合いになりました。夫婦喧嘩の時、元夫がよく私をののしっていた様子を見ていたからでしょうか、二人とも私に「オマエ」「クソババア」「バカ」「死ね!」「殺すぞ」「出ていけ!」などと繰り返し言いました。悲しかったけど、親としての権威も何も失った私にはどうすることもできなかった。やっとDVモラ夫から離れて安心できたと思ったのに、今度は子供たちから攻撃を受けるとは。私への暴言は日に日にエスカレートしました。私は夜、何度も一人で泣きながらマンションを出て近所をあてもなくさまようことがありました。「もう本当に消えてしまいたい」「あんなひどい子供たちを育てていく自信がない」「別居しないほうがマシだった」とさえ思いました。

朝はよく登校を渋りました。何度促しても行きたがらず、また親子喧嘩になると「今日は休みたい」と言いました。この1学期は、遅刻や欠席を何度もしました。この時期は正直、別居する以前よりも私にとって苦しい日々でした。

両親と同居して変わる

そんな状況を見かねた私の両親は、実家に同居することを勧めてくれました。様々な事情から同居することは選択しなかったのですが、そうしないと私のメンタルがもう限界の状態でした。9月に同居をし始めて、最初の頃はまだ私への暴言は続いていましたが、祖父母から愛情を持って厳しくしつけられるようになると、かなり少なくなりました。また、祖父母の家に入ったことで安心したことも大きいと思います。もうここが自分たちの住む場所だ、ここで守られ愛されて暮らしていける、そんな意識が少しずつ定着してきたからでしょう。今は、元夫と別居して1年半、両親と同居して1年、子供たちはかなり良くなりました。まだまだ偉そうな物言いはありますが、素直で優しい面が多くなりました。

「想定内」の出来事だった

私は別居を決める前から秘密で女性の為のカウンセリングに通っていました。別居してからも同じようなカウンセリングに通っていました。まだまだ社会的弱者である女性の悩みを聞いてくれる場所です。そこでも多くのDVモラ被害者女性が相談を寄せているようで、こんなことを聞きました。「DV夫と別居すると子供がすごく荒れるのは良くあることです。クライアントさんには「想定内のこととして心の準備をしてください」と伝えています、とのこと。それを聞いて「私も予め教えてほしかったなあ」と思いました。さらに、「子供が手に負えなくなって、苦しくて、結局夫の元に帰ってしまう女性もいます」とのこと。気持ちはよくわかります。私もそう考えましたから。でもそれは本当に恐ろしい選択です。再びの不幸の始まりです。

こんなネガティブなことを読むと、「私は乗り越えられそうにないから夫と分かれるのは諦めよう」と思う人がいるかもしれません。確かに、一人で荒れる子供を抱えて乗り越えるのはかなり大変です。だからと言って、DVモラ夫と子供を育て続けるのは自分にとっても子供にとっても間違いなく不幸にしかなりません。だから別居する時は必ず誰かに頼ってください。私は両親に頼りました。他の家族の誰かでもいいし、学校の先生、地域の人でもいい。もちろん公的機関に頼るのも大切です。荒れる子供を一人で何とかしようと思わないことです。大人だって不安定になります。上手く自分の気持ちを理解して表現できない子供ならなおさら不安定になり、それが「荒れる」という行動に出るのです。「荒れるのは想定内」なのです。

次回は、どんな困難があっても、「DVモラ夫とはできるだけ早く分かれた方がいい理由」について書きたいと思います。

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